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延命寺 寺とパソコン

 

title 寺とパソコン

<VOL.47>

 

「エミュレーターで超漢字2」その2


そもそもエミュレーターとは・・ということは『日経Linux』の八月号を探しだしてもらうことにして、簡単にまとめると「パソコンのOS上で別のOSを動かすこと」とでもなるだろうか。これに二種類あって一つは特定の別のOSを動かすもの、もう一つは別のパソコンを動かすもの。
前者で一番普及しているのが、別のOSでウィンドウズを動かすもの。後者ではAT互換機いわゆるDOS/V機の動作をエミュレートするものだけでなく、DOS/V機でマックOSを動かそうというものもある。
一番楽しいのがマック上でマックOS(6だったっけ)をエミュレートするもの(ハイパーカ ードスタック)。

 

マックの場合はウィンドウズをエミュレートするものが、SoftWindows。DOS/V機をエミュレートするのがVirtualPC。超漢字はウィンドウズ用のソフトではないから、前者で使用することは出来ないはず。  DOS/V機では超漢字やウィンドウズだけではなく、いろいろなOSが作動するが、今ブームになっているのが、Linux。これでウィンドウズ対応のソフトを動かそうというのがWine。DOS/V機で動くOSを動かそうとするものがVMware。TurboLinuxでもらえるVMwareExpressはウィンドウズ専用にしたもの。
超漢字はDOS/V機で作動するのだからVMware上ではどうなのかいろいろ試みた人がいるのだが、10月末までには成功例は見つからなかった。別にLinuxで超漢字を使わなくても、パソコンの区画を分割して切り替えて使えばいいではないかと思う人もあるようだが、同じ画面で使うことが出来れば、データ交換がはるかに簡単になるはず。
そしてこれは超漢字よりもLinuxの方に利点が大きい。Linuxですべてのウィンドウズソフトが使えるようになれば、それなら最初からウィンドウズを使ったほうがはるかに簡単。「FreeBSDの利用目的、サーバー。Linuxの使用目的、インストール」という話があったが、Linuxで一番困っているのはオフィスソフトの種類が少ないことと、国際化・多言語化。そのうち実現するだろうが、それよりも当面は超漢字を使ってもらうほうが現実的。
「VMwareで超漢字」という試みはそこに意義があるのだ。
もちろんVMwareはウィンドウズ版もあるから、ウィンドウズで超漢字を使えるようにしようという試みもある。ユニコードの新しい規格でも何百万もの文字が使える予定になっているが、ウィンドウズがその規格をサポートするかしないかは何も情報がない。これもいつになるか分からないことを待つよりも今ある超漢字を使う方が現実的である。
ウィンドウズが使えないDOS/V機が出る予定はないと思うが、多くのエミュレーターが 「ウィンドウズを使うこと」を目的としているようなのは残念である。そんなにウィンドウズが使いたいのならば、わざわざエミュレーターを使わなくても最初からウィンドウズを使えばいいのである。
私はマックで使うマックOSエミュレーターを探そうーっと。

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