延命寺 寺とパソコン
<VOL.66>
非公正に怒れ
公正でないものは他にもある。今は減っただろうが、郵便局関係のパンフレットで第3種郵便物になっているものがあった。第3種の許可基準は発行回数などは今は緩やかになったが、「有料頒布」の原則は変わっていない。
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寺院関係の会の庶務を引き受けて、連絡用にメールを受けることの出来るケータイを購入した。パソコンあてのメールでは気が付くのが遅れる時があるので、ケータイにしたのだが、アドレスの設定で困ったことが起きた。アドレスはケータイの番号と独自アドレスのどちらか、あるいは両方で受けることが出来るので、事務用には組織関係の名前、個人用には番号アドレスというふうに使い分けようと考えたのだが、甘かった。さっそく番号アドレスの方にいわゆる迷惑メールがやって来る。出会い系サイトの紹介・お誘いメール
(「あなたが男ならごめん、ってなんだ。」)・・・毎日必ず迷惑メール、という具合である。
幸い受信は無料のケータイなのでしばらくほおっていたが、これが受信も有料のケータイならたまったものではなかっただろう。長い間みんなよく黙っていたものだ。
実はケータイの番号は無秩序にできているわけではなく、特定の3桁でどの地域のどの会社のケータイかということが分かる。地域や会社を絞ったメール送信というのはケータイあてなら簡単だったのだ。
とりあえずの対策としては、長いアドレスにする、ドットやハイフォンを入れる、女性の名前にしない、などがあるが、受信側の責任だけがいわれるのはおかしい。会社の方もプロバイダーの名称を(-a、-b、-cのように)増やすなどの対策がとれるはずだ。いくら最初の設定を不規則な英数字に変えたと言っても、今度はパソコンから不規則な英数字あてに送ることが出来るらしいから、なんの解決にもならない。
そして根本的には「受信が有料」というのが間違っている。パソコンからメールを送られた時には送信者から料金を取ることが出来ないので、受信者から徴収するというのはトップ企業のとるべき態度ではない。
簡単に送ることの出来る迷惑メールに受信料を払うという根本的な間違いになぜ文句を言わないのだろうか。迷惑メールで会社が儲かるかぎり、本格的な対策はとられないのではないかと思う。
また、郵便関係のパンフレットを郵便局が配達していたりする。
NTTが電話でNTTのサービスを勧めるというのもおかしい。「それよりもこのサービスについて知りたいのだけれど。」というと「それは担当が違いますから。」という返事が返ってきたこともある。
新聞社は自社主催行事だけを大きく取り上げたりする。
利用者はそんなことに使ってもらうために料金を支払っているのではないのだ。
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・「新年の希望」
・メールの賀状
・頑張らないパソコン入門
・老後はパソコン
・「買い」か「待ち」か超漢字3
・家電としてのパソコン
・アップル 1周遅れのトップランナー
・プライバシーは数千円
・パソコンの明治時代
・IT講習で(多分)教えてくれないこと
・がっかりLモード
・貧しいIT
・B(ukkyo)TRONを使おう
・コンピューターで仏教学
・鉄の鎖か金の鎖か
・喜捨か会費か
・非公正に怒れ
・ネット利用の仏教学研究
・遅い・高い・マズイ ISDN
・「ワープロは?」「富士通です。」
・メモ・メモ・メモ・メモ でも忘れ
・「簡単」が勝ち(除くパソコン)
・独占は衰退を招く そして
・ITは効率を落とす