延命寺 寺とパソコン
<VOL.53>
老後はパソコン
最近は高齢者向けのパソコン入門書が増えてきた。正確には50代や55才では「高齢者」には入らない。しかし、記憶力と視力の点では「やや高齢者」と思ったほうがいいだろう。残念ながら記憶力を高めるという点ではパソコンは「やや高齢者」には役に立たない。
すぐ役に立たなくなる知識を詰め込まないと「やや高齢者」にはパソコンは難しい。役に立たなくなることが分かっていることを覚えることに意義を見つけられないのは受験生だけではない。
パソコンを使って視力回復、などということもない。テレビを離れて見ることは出来ても、何メートルも離れてパソコンの操作ができるモニターはどのくらいの価格になるだろうか。
とはいえ、高齢者こそパソコンを使って世界を広げようというのも間違ってはいない。
車の運転も家族に止められる、テレビなども若者向けの番組ばかり、毎日通勤する体力もない、昔話は聞き飽きたと言われる。そんな場合でもパソコンは「不正な処理」とか「予期せず終了」とか文句を言いながらつきあってくれる。
幸い、言いたい、書きたいことはいっぱいある。
しかし使いにくさは無視できない。
せめては文字を大きくして少しでも使いやすくしてみようか。
マックの場合は「ジャンボエディタ」(コーシングラフィックシステムズ)を使ってみよう。
ウィンドウズでは「画面のプロパティ」を利用してフォントの大きさを変更するようだ。私にはウィンドウズの「障害者サポート機能」の出来はあまりいいとは思えないので、「音声入力」ソフトを使ってみようか。(私は自分の音声を認識させなければいけないソフトでは「認識できませんでした。もう一度読み上げてください。」という所までしか到達しなかったが。)早くからパソコンを使っている人はむしろ「一太郎11」の「上級者モード」でキーボード操作中心に戻ったほうがいいかもしれない。
超漢字はトロンは「イネーブル」ということを重視しているので使いやすい設定に変えることは簡単である。
右クリックして小物メニューから「ユーザ環境設定」を選ぶ。
そのうちの「表示属性」からタイトルとメニューの大きさなどを設定する。 画面に現れている「仮身」の字の大きさを変えるには変えたい「仮身」をクリックして選択し、「仮身属性変更」を選ぶ。そこから文字サイズなどを変更する。
本文の方は「表示」から「詳細」か「清書」モードを選んで、文字サイズを好みの大きさにしたり文字の色を選ぶのがいいのではないだろうか。
他の設定もいろいろ変更して使いやすくすればいい。
「パソコンは学校にではなく老人会に」というのが本当のITか。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
生徒には「パソコンを捨てて、野に出よう」
高齢者には「ゲートボールよりパソコンを」というところかも。
本当は最初からその年齢向けのお勧め画面で設定してくれればいいのだが。
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・「新年の希望」
・メールの賀状
・頑張らないパソコン入門
・老後はパソコン
・「買い」か「待ち」か超漢字3
・家電としてのパソコン
・アップル 1周遅れのトップランナー
・プライバシーは数千円
・パソコンの明治時代
・IT講習で(多分)教えてくれないこと
・がっかりLモード
・貧しいIT
・B(ukkyo)TRONを使おう
・コンピューターで仏教学
・鉄の鎖か金の鎖か
・喜捨か会費か
・非公正に怒れ
・ネット利用の仏教学研究
・遅い・高い・マズイ ISDN
・「ワープロは?」「富士通です。」
・メモ・メモ・メモ・メモ でも忘れ
・「簡単」が勝ち(除くパソコン)
・独占は衰退を招く そして
・ITは効率を落とす