Enmeiji延命寺

延命寺 寺とパソコン

 

title 寺とパソコン

<VOL.60>

 

がっかりLモード


新電電がこぞって反対していたNTTのLモードのサービスが開始されることになったが、対応電話機のニュースを読んでがっかりした。今までにもあった大きな液晶画面付きの電話機でiモードのようなサービスを利用できるということだけのようだ。
ケータイなら持ち運び出来るネット端末としての意味があったが、固定電話は持ち運びが出来ない。せめて子機からネット接続が出来るのなら意味があるが、電話の液晶で見るだけなら世界中のホームページを見て回るというようなことは出来ない。

パソコンをネットにつないでいない上の兄に寺だよりの原稿をメールで送れるようになるかと期待していたが、長文のメールはどこに保存するのだろう。パソコン用の便利なソフトはどこにダウンロードするのだろう。それよりもネットサーフィン中の電話着信を教えてくれる機能がつくのだろうか。

インターネットにつないでウェブも見ることが出来る大きな液晶画面、メール作成用の キーボード、データ保存用の周辺機器をつなぐことの出来る接続端子、とくればもう「電 話機ではなくパソコン」である。「コードレス子機でもウェブを見ることが出来る」とい うコンセプトなら無線LANがある。メール端末・ウェブ端末ならどの部屋でもアクセスで きる。

結局「インターネットの出来る電話機」ではなく「電話をかけることも出来るパソコン 」の方がいいように思う。NTTに目指して欲しいのは液晶付きの電話機ではなく、ホーム テレホンの子機でもネット接続することが出来る回線改良とISDNの速度の大幅なアップで ある。

Lモードを考え出した人はパソコンを使わない人か、インターネットに接したことがな い人に違いない。新電電でも同じようなサービスを考えているところもあるが、せめてデ ータ保存が出来る機器を考えてもらいたい。

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