延命寺 寺とパソコン
<VOL.42>
「エミュレーターで超漢字2」その1
マックで超漢字2
もうかなり作動報告は集まっているとは思うが、私もパワーブック400に超漢字2を組み込むことに成功したので、とりあえず報告しておく。どこまで活用できたかの報告は今後
の課題に残しておく(長らくお待たせしたのに見るべきものは画像だけで申し訳ない。理由はこの原稿の稿了の期日から判断してください。「お盆進行」の元祖は出版界ではなく
お寺です)。
機種 パワーブック400
MacOS9.04
メモリー192メガ
エミュレーター VirtualPC3.03
スーパーディスクドライブ パナソニックLK-RM734U
特に難しい操作をしたわけではなく、スーパーディスクドライブに超漢字2の起動フロ ッピーを入れてパワーブックのCDROMドライブに超漢字2のシステムCDROMを入れ、Virtual
PCで作成したCドライブにインストールしただけである(VirtualPCではCドライブをいくつ も作成することが出来る)。
同機種でインストールできなかったときは
MacOS9.02
メモリー64メガ
VirtualPC3.0
だったが、成功したのはどの変化によるのかは不明である。多分VirtualPCのバージョン によるのがいちばん大きいのではないかと想像している(VirtualPC3.0では英語版ウィン
ドウズ95対応のソフトを組み込むときにも二三回エラーが出た)。
さてせっかくインストールには成功したのだが、実はマックで超漢字を使う利点はあま り大きくない。マックを寺院で使う場合にいちばん困るのは漢字の不足だが、これはウィ
ンドウズのいくつかのワープロが補助漢字をサポートしているので、マックを使わずにDOS/V機でウィンドウズと超漢字を使うほうが簡単である。どうしてもマックを使いたいという場合は「今昔文字鏡」をマックで使えば漢字不足はほとんど解決するし、ナーガリー文字の入力は(読める人には)マックの方が超漢字より簡単である。
ではなぜマックに超漢字を組み込むのかというと、最大の理由は「パソコンが一台ですむ」ことにある。マック・ウィンドウズ・超漢字、それぞれ得意と苦手があるが、パソコ
ンを運ぶときにたとえノートパソコンでも一台ですむのと二台いるのとは大きな違いである。
次にプリンターが超漢字に対応していなくてもマックに対応していれば「画面キャプチ ャ」で超漢字でレイアウトした文書を印刷できる。プリンターのカタログに「超漢字対応」という文字が印刷されるまでは、マック対応(できればウィンドウズとの両対応)かどうかで選べばよい。
インターネット接続は「超漢字が特に素晴らしい」とも思わないから、マックやウィンドウズなどですればよい(パーソナルメディアの画像だらけのトップページは改めて欲しいものだ)。
困る点は、一応VirtualPCではいくつかのOSを切り替えて使うことが出来るのだが、超漢字2とウィンドウズ95を切り替えて使うと、ウィンドウズの方がエラーを起こしやすいこと。VirtualPC+ウィンドウズ95+ジャストホームの組み合わせで補助漢字も縦書きもふりがなも大丈夫なのだが、ウィンドウズがこけてはそうもいっておられない。
私はウィンドウズは虚弱(不安定、新バージョンでは「今度のウィンドウズは安定性が高まった」と毎回言っている)で、傲慢(他のOSとの共存を考慮に入れていない)で、アホ(
Cドライブにしかインストールできない)だと思っているが、知人の経験によると、「ウィ ンドウズが安定しているときに保存をしておくとよい」のだそうだ。VirtualPCはアプリケーションだから、不安定になったものを捨てて安定していたときのものと入れ替えるだけでよい、ということのようだ。
誰かの言葉にあったが、「ウィンドウズを使うなら、マックに限る。」とはよく言ったものである。
超漢字はCドライブにしかインストールできないなどというアホなOSではないから、別のドライブにインストールすればアホなOSが不安定になることが減るかもしれないが、「
VirtualPC with 超漢字」が出るまでは自己責任の世界である。
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