延命寺 寺とパソコン
<VOL.36>
失敗作(iBook)がなぜ売れる
一部で本連載が格調高いという過大な評価を得てしまったようなので、筆者の能力に合わせた記事をお贈りする。 まず、マウス。やっぱりあったほうが良い。プリンター。携帯かPHS。マイク。いい音で聞くためのスピーカー。フロッピーやスーパーディスクあるいはMOドライブ。すぐスパゲッティ状態になる。どこがすっきりしているのか。PCカードが使えればどれかを省くことができるのに使えない。カードスロットにコンパクトフラッシュやスマートメディアが使えるのならまだ許せるがそうでもないようだ。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
特定の機種で一番売れているノートパソコンはiBookである。果たしてこの機種は名作だろうか。価格とバンドルソフトは合格である。しかし重さの点を除いても周辺機器はどうだろう。
USBは便利でもない。
iMac、iBookは周辺機器の接続はUSBを基本としている。周辺機器をつながない限りはすっきりしている。しかしいざつなぐ時はいくつつなぐ必要が出るか、よく考えてみよう。
充電池の性能が上がって長時間電源につながずに作業できるといっても、作業に必要な空間はかなり広い。
付属のCDROMドライブはソフトのインストールの時かCDROMタイトル鑑賞の時ぐらいしか必要はない。外付けドライブのデータを直接印刷しようにも「おい、マウス(iMacではキーボード)はどこにつなぐんだ。」ということになる。USBを採用すればウィンドウズ専用の周辺機器にマック用のドライバーが開発される可能性があるという戦略の一部は当たった。しかしそれはPCカードでも言えたこと。マック用のキーボードでDOS/V機を操作しようという需要がどれほどあるのか。切り替え機よりも安いDOS/V用キーボードはたくさんある。
USBで統一しようとしたのが失敗の最大原因である。私はウィンドウズで使い物になるのは4.0(通称95)までだと思っているが、ウィンドウズ4.1(通称98)でないとUSBは使えない。起動の遅いマックで起動の遅いウィンドウズのエミュレーターを使おうとする身にもなってくれ。
本心は
もちろんこれはいろいろなiBookのプレゼント企画に応募して全滅しているから書くのである。もしどれか当たっていたら今ごろは「iBookこのかわいいのにできるやつ」という褒め記事を書いている。インターネットとワープロはもちろんデータベースもお絵描きも表計算も役に立つ。ゲームの質も半端じゃない。かわいい色も落ち着いたのも、今度はプレゼンテーションもできる。・・という記事が書きたかったのに(泣)。今からでもいいんだけど。
ええい、本命はパワーブックだ。
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