Enmeiji延命寺

延命寺 寺とパソコン

 

title 寺とパソコン

<VOL.7>

 

ノートパソコン不要の時代へ

この前は「パソコンは寺院に必須になる」などと書いておきながらなんだが、時代は(ノート)パソコン不要の方向へ向かっている。インターネットの発達によってである。インターネットは世界中のコンピューターがつながっていると言われるが、いつもつながっているのは接続業者同士のコンピューターであって、一般利用者は電話などによってその網とつながる。最初はいろいろなページを見て回ったりするが、これはすぐ飽きる。利用者は製品の詳しい情報が知りたいのに、会社概要や社員募集の案内まで掲載されていてはしらける。年が変わっても八月末の行事が台風のために中止になったという「最新情報」を載せたままだった自治体もある。  
一方電子メールは案外役立つ。「文章が送れる留守番電話」と言えば少しは想像できるかも。あるいは「郵便ポストと私書箱」が持てると言ったほうがよいか。FAXでも文章は送れるが自宅に届いたFAXを外出先から確認するということはほとんどできない。電子メールを利用すれば自宅でも外出先でも伝言を確認する設定にすることもできる。ウェブメールなら他人のパソコンにメールのページを表示してもらって自分宛のメールを確認することもできる。(もちろん確認しなければ伝言があるかないか分からない。知人の奥さんは定期的に確認することをしていなかったら、「メール送ったけど、読んだ?」という電話をもらうことがしばしばだったそうだ。)  
携帯電話やPHSとPDAを利用すれば重いノートパソコンを持ち歩く必要はなくなる。通勤の車内でノートパソコンを広げるという姿が時代遅れになる日も近いのである。ノートパソコンは持ち歩くものではなく家庭内モバイル(昨日は茶の間で今日は客間で)の道具に過ぎなくなるという訳である。  
これからはパソコンは仕事用スモールビジネスコンピューター(液晶デスクトップやパワーブック)と家庭内モバイル機器(いわゆるノートパソコン)とメール端末に分かれていくだろう。

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