延命寺 寺とパソコン
<VOL.22>
買うなワープロ捨てるなワープロ
私は新たにワープロ専用機を買う必要はないと思う。毎年のように郵便番号・電話番号が変わるのにワープロ専用機では本体を買い替えなければ対応できない(もっともパソコンでも肥大化するソフトに追いつくには毎年買い替えることになりかねないが)。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
しかし持っているものを捨てることはない。
一つの使い道は原稿作成機としての道。機能がてんこ盛りでない分それだけ起動が速い。作った原稿をDOS変換すればパソコンで読み込んでレイアウトするのも電子メールソフトに読み込むのも簡単である。
もう一つの道を知り合いのお寺さんが実践していた。お寺の法要などでは長尺の用紙に法要の式次第や担当を書いて張り出すことがある。最初から紙に書くと、書き損じた時は書き直しか紙を貼って訂正ということになる。急用が出来て来られなくなった人が出た時も困る。ここにワープロの出番が来た。原稿をワープロ専用機で作り、印刷をFAX用ロール紙にすると長尺の印刷が簡単に出来た。見ていた者は感歎することしきり。
これをパソコンでしようとすると、まず長尺のレイアウトが出来るソフトとプリンター、もちろん長尺の用紙も必要になる。そんなものはすぐには手に入らない。何年かに一回の法要のためにそんなものをそろえるのも出費である。用紙設定をきちんとしないと印刷を受け付けないソフトもある。パソコンFAXを使うにしても普段使い慣れていないとすぐにはやり方が思いつかない。法要のあるお寺にFAXがなかったり普通紙FAXならお手上げである。
パソコンにプリンター(またはFAX機)という組み合わせより、ワープロ専用機にFAXロール紙という組み合わせの方がお寺向きという場合もあったのだ。いくら軽いパソコン軽いプリンターでも印刷機能付きのワープロ専用機にはかなわない。
(「インクリボンが切れていたら」というのは「プリンターのインクが切れていたら」というのとおあいこ。仏教漢字についてもBTRON以外はパソコンもワープロ専用機もおあいこ)
講習会情報
埼玉県仏教青年会パソコン講座
・3回シリーズ(11月6日・11月23日・12月5日)
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・「新年の希望」
・メールの賀状
・頑張らないパソコン入門
・老後はパソコン
・「買い」か「待ち」か超漢字3
・家電としてのパソコン
・アップル 1周遅れのトップランナー
・プライバシーは数千円
・パソコンの明治時代
・IT講習で(多分)教えてくれないこと
・がっかりLモード
・貧しいIT
・B(ukkyo)TRONを使おう
・コンピューターで仏教学
・鉄の鎖か金の鎖か
・喜捨か会費か
・非公正に怒れ
・ネット利用の仏教学研究
・遅い・高い・マズイ ISDN
・「ワープロは?」「富士通です。」
・メモ・メモ・メモ・メモ でも忘れ
・「簡単」が勝ち(除くパソコン)
・独占は衰退を招く そして
・ITは効率を落とす