延命寺 iPodのトホホ
<VOL.6>
第6回
亀から兎に
フェイク仙人
キャノンのD60を借りて使ってみた。キット込みで三十万円をちょっと切るくらいの値段だから、銀塩カメラの最高級よりちと高い。さすがに良くできていて、これなら使える。そんなに遅くはなかった。スポーツ用といわれる1Dじゃなくてもインド舞踊の舞台撮影くらいなら間に合う。300ミリF4のレンズが450ミリ相当の超望遠として使えるのは助かる。
画質としてはデジカメの方が多分シャープで、銀塩カメラの方はベタッとしたぬめり感があるような気がする。
閑話休題。iPodの話でした。閑話も何もこのコーナーは暇つぶしそのものなんですが、とりあえず本題に戻るとしよう。ブルーベリーの中古iMacを3月期末セール598で買いました。この位だと衝動買いしてしまう。しかしこれも亀、亀マックでした。MP3のレンダリングが遅い遅い。やはり、新型iMacにしようかなんて思っているうちに二万円も値上げになってしまった。アメリカでは100ドルの値上げなのに……。全く、アップルは日本市場をなめてるよ。
しかし、これもまたメモリーを大盛りにした中古の新型iMacスーパードライブ付がたまたま出たので、買ってしまった。買ったばかりの旧型も一万円レスくらいで売ることが出来たので、まあまあ、いい買い物でしょう。
新型にはハーマンカードンのカエルの目玉みたいな可愛いスピーカーが付いている。ちなみに、旧型もプラスチックの筐体を上手に使って、小さなスピーカーなのにいい音を出しているので驚いた。国内パソコンメーカーのものは、外付けスピーカーを付けていることが多いが、たいていは中国製でひどい音、じゃまなだけである。カエルの目玉スピーカーも悪くはないのだが、現在ではボーズのパソコン用スピーカーを繋いでます。
新型は今のところウチのパソコンでは最速なので、写真用として活躍している。もう、三十ロール以上iPhotoに仕込んだ。ただ、エプソンのPCカードを読み込むプリンター800DCが、OSXに対応していないので、一手間二手間よけいにかかってしまうのが難点。そして、OS9にはMacの得意技フリーズが付き物だ。OSXがヴァージョンアップして、新型プリンターが続々出ている今でも、状況はあまり変わっていないので、困ったもんだ。
iMacはデジ亀用と本来の目的?であるiPod用に主として使っている。たまにDVDプレイヤーとして、そして文章も書くことがあるけれど、やはり、仕事はほとんどウィンドウズでしている。何故でしょう。一太郎がないからかな。
iPodに仕込むのはとても楽しい作業だった。立花隆が私はこんな本を読んできたみたいな本を出したけれど、iPodの入力は、ワタシはこんなレコードを聴いてきたという青春プレイバックだったからだ。
しかし、いざ二千曲を選ぼうとしても結構難しい。ビートルズは一体、何を仕込んだらいいのだ。コルトレーンはシャルマン時代に聴いたヤツだが、マイルスはどうしよう。ドアーズが気になるけれど、何を入れたらよいのだろう。
iPodはアルバムをコピーして使うようになるから困るという議論があるが、そんなことはない。ワタシなんかは何を仕込むか迷いに迷ってまずアルバムを買って聴いてから選んでいる。というわけで、今年はamazonに発注し続け、ディスクユニオンの中古屋に通い詰め、二百枚以上CDを買うことになってしまった。60年代末のロックが中心で、ブルース、ソウル、ジャズも入るが。多分、誰が選んでも振り返れば十五歳前後に聴いた曲がメインになると思う。
結局、ドアーズなんかも海賊版のライブは別として、ほとんど集めてしまった。ジミヘンでもクリームでも、あのビートルズでさえ、活動期間は極めて短いのだ。しかし、ジミヘンは見ると買い集め、今じゃ40枚以上持ってる。ウッドストックなんか、三回買ってしまった。フェスティバルのパンフレット復刻版付というのを買ったら、次には演奏順完全版というのも見つけて買ってしまった。やはり、ワタシのイメージがジミヘンというのは正しかったのだ。
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・予告編 思うことなど
・iPodが必要な人
・買うべきマシンがないぞ
・フランスで販売中止?
・ピピンのことなど
・デジ亀のことなど
・亀から兎に
・アナログ派
・iPodのホホホ