延命寺 iPodのトホホ
<VOL.2>
第2回
買うべきマシンがないぞ
フェイク仙人
三年位前から流行りだした携帯型のMP3プレイヤーを、パソコン屋などでちょっと聞いてみるとひどい音だった。
iPodにも期待はしていなかった。店には子供たちの好きな浜あゆだの何だのを仕込んだiPodが置いてあって聞いてみたが、この手の音楽と相性が良くないのか、感心しなかった。それより、歌手名、曲名が表示されているのに驚いた。
これがどういう仕組みになっているのか未だに分からないのだが、インターネットからダウンロードするということだけは知っている。
以前にウィンドウズでもMP3に仕込んでCDに焼いたこともあるのだが、やはり音が悪くて使う気にならない。落語を入れてみたのだが、これはそもそもCDプレイヤー自体の音質が悪くて、金属的なギンギンした音だった。それより何より、レンダリングにやたら時間がかかって、一枚ハードディスクにコピーするのに二十分くらいかかったと思う。これも耐えられなかった。
さて、iPodを使うに当たって一番の問題は機械である。よりどりみどりのウィンドウズと違って、ポリタンクのG4とノートとiMacしかないのだ。年初はまだ、旧型の佐久間和尚の好きなスケルトンであった。
ポリタンクは嵩張るので論外、ノートがいいのに性能のわりに高い。iBookにPCカードスロットがないのが許せない。すると、墓石Macこと、すぐに製造中止になったキューブの中古でも捜してみるか。
これもまた、接触不良で電源が入るの入らないのと幽霊みたいなところがある。しかも、特異なデザインに惚れ込む人が多くてプレミアが付いたか、中古でもなかなか安くならないのだ。12万8千円くらいしたのではないか。
そうこうしているうちに、電気スタンドこと新型iMacが発表される。性能的にはいけてる。iPodも10ギガの製品が出て約千曲収録できる。気持ちが動くのだ。でも、店頭で見ると意外に大きい。電源などが裏側に付いていて、使い勝手が悪そうだ。キューブみたいに欠陥が潜んでいるかもしれない。和尚も、改良型が出るまでちょっと待った方がいいぞとのたまう。
季節はめぐり、早めの桜が咲いた三月末。期末セールで旧型iMacの中古を598で売っていたので、iPodさえ使えれば、とりあえずこれでいいやと。同時にOSXと10ギガのiPodを買いました。中古で、しかもOSXまでインストールしなきゃいけないので、ややこしくて時間のかかること。Mac本も沢山買い込みました。
そしていよいよ、三ヶ月間夢見たiPodユーザーになれたのですよ。
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・予告編 思うことなど
・iPodが必要な人
・買うべきマシンがないぞ
・フランスで販売中止?
・ピピンのことなど
・デジ亀のことなど
・亀から兎に
・アナログ派
・iPodのホホホ