延命寺 寺とパソコン
<VOL.82>
パソコンなしの情報学習
教師向けのパソコン雑誌『NEW教育とコンピュータ』(学研)4月号に面白い記事があった。記事の題名はこの表題通りの「パソコンなしの情報学習」である。
学校でも会社でもパソコンを購入することが情報化だと勘違いしているところが多いが、大事なのはパソコンを買うことではなく、情報を伝達し活用することである。
パソコンなどという物がない時代には人々は孤立して生活していたのか、
そんなことはあるまい。対話、手紙、掲示、いくらでも伝達手段はある。
そしてどの場合も間違った情報が伝わることも珍しくなかっただろう。
文字で書いてあるから安心、などということはないのと同じく、パソコンでやっているから正確、などと言うことはない。大事なのはパソコンの使い方ではなく、情報の見分け方である。
卒業時には旧バージョンところが最近の大学は就職率を上げなければならないせいかある大学の工学部では新入生に必要なパソコンのスペックは
「オフィスXPが作動するもの」ということだった。私は工学部なのだから何かUNIX系の授業でもあるのかと思っていたのだが、それは主眼ではないらしい。
エクセルの方は多分必須だと思うが、ワードの使い方を覚える前にテキストエディタを使うとかアイデアプロセッサの活用とか発想支援のソフトの使い方、とか基礎にすべき事を教えて欲しい。それに今は○○2002を習っても卒業する頃には○○2006が使えなくてはならないのだぞ。工学部に四年間いてワードの使い方だけ覚えました、ではしゃれにもならない。ま、次の製品が出た時には「前の版はダメだったけれど・・」といういつものパターンが繰り返されるのだけれど。
自分に適した物をもちろん自分が求める物にワードが一番適しているのならワードを使えばいい。私の近くには「ワードでは縦書き四段組しかできない」といいながら
何段組でも出来るレイアウトソフトには目を向けようとしない人もいる。パソコンより友達情報処理も何でもパソコンでする必要はないのである。自分のやりたいことがやれる物を使えばいいのである。姪たちにいくら学習ソフトを買ってやっても「パソコンよりは友達と遊ぶ」方を優先しているが、本当はこちらの方が大切な「情報処理」かもしれない。
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・パソコンに未来はあるか
・とりあえずマックで
・理想(?)のソフト
・レイアウトはレイアウトで
・メールはケータイ、ウェブはパソコン
・病院雑話
・ウェブに保存
・パソコンは時の運?
・パソコンなしの情報学習
・何を今更HTMLメール
・パソコンは強者の味方
・病院雑話2
・パソコン雑話
・パソコンは融通無視
・ドラッグとオチ
・音無しいパソコンはどこに
・最終回 パソコンやめようか