延命寺 寺とパソコン
<VOL.77>
レイアウトはレイアウトソフトで
「原稿はエディターで」と言うことは何回も書いているが、「レイアウトはレイアウトソフトで」ということも言っておこう。「ワープロでのレイアウト」と「レイアウトソフトでのレイアウト」はどこが違うのかというと、ワープロでは「原稿を作って、配置を考える、装飾をする」という順に作業をするが、レイアウトソフトでは「配置を考えてから、原稿や図を読み込む」という順に作業をするという違いである。
文字中心の原稿ではワープロでも出来ないことはない、というよりもほとんどワープロでのレイアウトの方を行う人の方が多いと思うが、図や表を多用する場合はレイアウトソフトを使ったほうが簡単である。
去年、子供禅の集いの募集チラシ(画像1)と修了証書(画像2)をそれぞれページメーカーとアップルワークスで作ったので参考にしてもらいたい。
ワープロでもこのようなレイアウトは出来ないことはないだろうが、ワープロは文字主体のレイアウトをするときに利用するほうがいいと思う。
実際には枠をパソコンではなくボールペンで書き込んだり、市販の賞状用紙に印刷したり、名前はサインペンで書き込んだりしたが、最終版ではなく、途中の画像でもいいたいことは分かってもらえるだろう。ところどころ現実の名称が残ったのはご愛嬌ということで。制作に当たって苦労したのは自身の美的センスのなさから図などの配置がなかなか決まらなかったことや、文面の文句も自分では推敲できなかったことなどもあるが、それよりも寺院用の挿し絵素材に適当なものが少なかった、という事が残念だった。いくつか出版されている寺院用素材集は芸術的すぎて仏像や祖師像はチラシに使うには恐れ多かった。私の欲しいのは例えば「坐禅中に居眠りをしている人の後ろに警策を持った僧の姿が・・」とか「お坊さんが黒板で何か説明をしている」というような図なのだが、「お寺からのお知らせ」に使えるような図像集がもっとたくさんあるとうれしい。結局一番使ったのは西東社の『パソコンクリップアート集2400普及版』(1996)だった。
今回は文字主体ではなかったのでページメーカーやアップルワークスを利用したが、文字主体の時はウィンドウズでは「パーソナル編集長」を使うのが簡単でいいと思う。本格
的に文字主体のレイアウトをやりたい場合は「エディカラー」という製品がある。こちらはマック版もある。また国書刊行会がお寺向けに斡旋するようだから問い合わせるのがいいと思う。
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・レイアウトはレイアウトで
・メールはケータイ、ウェブはパソコン
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・最終回 パソコンやめようか