延命寺 寺とパソコン
<VOL.78>
メールはケータイ、ウェブはパソコン
ケータイと文化
プッシュかプルか PDAはゲーム端末 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
『週刊アスキー』の連載「ニュースの海を旅する」第180回に興味深い記事があった。
「ケータイの普及の仕方には文化的な背景がある」というのがその要旨だが、簡単にいうとアジアやヨーロッパはおしゃべり社会だからケータイが普及した。
日本はおしゃべり社会でないから普及が遅れた。
ところがケータイが通話端末ではなく、メール端末になると途端に「車内での利用の禁止」を呼びかけなければならないほどメールが飛び交うようになった。
そしてアメリカは車社会だから「音声認識してくれる端末」を求めている、と続くのだが 、もう一つパソコンとケータイでのメール環境の違いということも重要である。
パソコン利用者の希望は「メールを使いたい」と言うことらしいが、パソコンでのメール利用はいちいちメール確認をしなければならないのが不便である。これは「私書箱」型=プルである。
ケータイでは電源を入れておけば勝手に迷惑メールまで送ってきてくれる。これは「配達」型=プッシュである。
ケータイのメールでも「私書箱」型でやっていたところは売り込みに苦労している。
メールを確認して「ありませんでした」と報告されるのは馬鹿らしい。
だから「メールはケータイ」の勝ちである。
ウエブはパソコン
Lモードは持ち出しも出来ず、一部のウェブしか見ることが出来ないのでは、パソコンとケータイの不便なほうだけをとった製品ということになる。結局苦戦から抜け出せないままだが、当然のことであろう。
ケータイですべてのウェブを見ることが出来るわけではなく、多くのサイトを利用できるものは端末も通信費もばか高くなる。ウェブはパソコンが勝ちと言える。
そしてPDAもいろいろ購入して使ってはいるが、結局のところ使い道はゲームしかなかった。
入力はまだまだ不便である。パソコンとの連携を前提としたものも多い。
画面はケータイより大きいが、それは同時にかさばるという意味でもある。
本体は小さくても電池の持ちがケータイより短いから、「持って出るときは出来るだけ使わないようにする」か、「出先で充電できるように充電セットも持っていく」か、ということになる。
仕事用のパソコンにはゲームを入れないほうがいいから、気軽に「家庭でゲーム」をするにはPDAも面白い。
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・パソコンに未来はあるか
・とりあえずマックで
・理想(?)のソフト
・レイアウトはレイアウトで
・メールはケータイ、ウェブはパソコン
・病院雑話
・ウェブに保存
・パソコンは時の運?
・パソコンなしの情報学習
・何を今更HTMLメール
・パソコンは強者の味方
・病院雑話2
・パソコン雑話
・パソコンは融通無視
・ドラッグとオチ
・音無しいパソコンはどこに
・最終回 パソコンやめようか