インディカ舞・レヴュー/マーラヴィカー・サルカイを見て

身体の造り

 さて、話は変わるようですがDVDのソフトにフラメンコ(パイオニアLDC)があります。絶品です。パコ・デ・ルシアがギターで参加したりしていますが、フラメンコの踊りやギターは勿論のこと、カントと呼ばれる歌はいいですね。
 舞踊家の身体が、がっちりしている、力強くスックと立っていることに感動します。しかし、ギター奏者も歌手も同じ身体の構えをしていることに気が付いてください。日本人でも、フラメンコのギタリストやダンサーはそれなりに評価されていますが、歌だけはどうしようもないと思います。その身体の構え、造りがまず違っているのですね。
 では、ギターはどうかというと、やはり同じ身体の構えをしていないと、輪郭のかっちりした強い音は出ないと思います。舞踊はというと、実はほとんど見たことがないのですが、日本人とスペイン人では造りが違うと思います。でも、造りが違っても、あるいは違うからこそ評価されている面があるのではないでしょうか。
 セイジ・オザワがお茶漬けの味といわれたり、シンクロでお能や空手を取り入れて銀メダルを取っているようなものですね。山下洋輔も坂田明も、それに変わる人は欧米にだって日本にだって決していないのだからそれでいいのです。
 インド舞踊にしても、インド人のように目は大きくないし、顔が平面的で願筋があまり付いていないから、顔の表情も薄味ですが、それでいいと思います。
 特に、バラタナーティヤムはユニヴァーサルなものを目指していると思いますから、インド人そのままでなくて日本人の踊り、自分の踊りでいい、それしかないと思います。
 でも、インド舞踊の身体の造りはその日常動作から来ているわけですからハンディがありますよね。外股で踵から着地するという原則が、内股ですり足を理想とする日本の文化と異なります。
 複雑なステップをものにするには大変な動的筋力トレーニングが必要です。そして、それはあくまでフィギュアで、アーティスティック・インプレッションはまた別ですから。そういう風に語れること自体、バラタナーティヤムは競技的なのですが。

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