Enmeiji花祭り

延命寺の花祭り

 

花祭り-2025-

開催日 令和7年4月13日(日)13:30~

2025年 延命寺花まつり風景写真 2025年 延命寺花まつり風景スマートフォン用の画像

 


<概 要>
13:30~
■ 平和祈願法要 仏教青年会

■ ヴィーナー演奏 伴奏 入野智江ターラ
1.サラサラ クンタラヴァラーリ アーディ 大泉綾乃
2.シュリー サラスヴァティ アーラビー ルーパカ 冨岡和也
3.ティラナ パラス アーディ 柳川晃緒

■ インド舞踊 山本彩子
ヴォーカル アーディティヤ ジョーイス ヴィーナー 的場裕子
ムリダンガム 入江智江ターラ
ナートゥヴァンガム 岩田豊美
1.マッラリー ラーガ:ガンビーラナータ ターラ:ミシュラ トゥリプタ
2.ボー シャンボー ラーガ:レーヴァティ ターラ:アーディ

15:00~
■ 実塵子楽団
サックス 坂田明
三味線 田中悠美子
タブラー 吉見正樹
キーボード 大森奈々
演目
1.ダンス
2.役立たず インド舞踊 山本彩子
3.サイレント・プランクトン
4.死んだ男の残したものは
アンコール 赤とんぼ

 

当日の風景

主 催: 延命寺 さいたま市浦和区本太1-42-2

テーマはマザーアース マザーアーススマートフォン用の画像

母なる大地

今年のテーマはマザーアースです。インドの地母神はプリティヴィーです。延命寺のご本尊は、延命地蔵です。地に価値あるものが蔵されているという意味。継続する命の泉です。大地の女神の系統を受け継ぎ、優しく子を育て、路傍に立って迷う人を助けます。
釈尊は成道の時、右手で大地に触れて地神に誓いました。アースを取ったともいえます。ホールアース、全宇宙とつながって一つであることが真実だと。
電化製品に緑の線や金属棒が付いていますが、これらは感電防止の保安用接地、アースです。正常であれば特に必要としませんが、漏電や過電圧がかかった時、そこに接地が無かったために電化製品が壊れたり、時には火災を招いたりします。世情でも不安定でアースが取れていない状態です。
世界はその状態にあって、一触即発、どっちへ転ぶか分かりません。ロシア、中国、イスラエルの野望に対して、世界の保安官を任じていた米国が、そんなことは知らないとばかり勝手なことを言い出して、一寸先は真っ暗闇です。
目先の利益を追うのではなく、しっかりと大地に根を張って大局的に考えることが出来なくなっています。
相手をつぶすために関税を掛けると、回り回って自分も不利益を被るようになります。これはすぐに分かることです。逆に、利他、己を忘れて他を利する、全体のために奉仕すると回り回って良い結果を得られますが、こちらは分かりにくい。
生物は身を捨てて食べられることによって、捕食者の養分となり、命のリレーが続いていきます。生命は利他的に共生して進化してきました。

大地という宝

土くれというと価値のないものの代名詞のようですが、実は植物を育て、動物を育む根城です。
藤井一至『「生命」と「土」だけは、人類には作れない』によると、土壌とは、岩石が崩壊した砂や粘土と腐植、すなわち、腐った植物に由来する栄養分に富む成分が混ざったもので、1センチの厚さの土が出来るまで百年、千年がかかるのだそうです。
微生物や植物由来の有機物が合成された土は動植物の命の源です。土中の微生物の活動によって培養され、人間には作れない。生き物は土から生命の糧を得て、死ぬと遺体は土に帰り循環している。無機物も生命もつながっている。
ミミズは目も口もないけれど、土壌を改善しています。ミジンコやプランクトンという浮遊生物もみんな生きています。ミミズだって螻蛄だってアメンボだって、ものいわぬ小さな存在だけど、大地に根を張って精一杯生きています。
その言葉を聞き分けないと地球に危機が訪れます。そんな命の源に花束を、歌と踊りを捧げます。


お地蔵様のご真言は、
おん かーかー かーびさんまえい そわか。
インドの発音では
オウム ハ ハ ハ ヴィスマエイ スヴァーハー

ハハハは文字通り笑い声です。驚嘆すべき素晴らしきものに帰命奉るという意味です。
俗に、オン にこにこにこ 腹立てまいぞ そわかといいます。
わたしの作ったおまじないは、「恩 にこにこ 美スマイル そうか」
何があっても、はははと笑い飛ばして楽しく生きましょう。


令和7年4月8日 河野亮仙 合掌


 

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